新人女優を指す言葉”時の花”
演劇未経験の女子高生が高校演劇で青春を謳歌するストーリーで、主人公の名前”一花”から、「もしや、も、もしやぁ」と思って書きました。
「時の花」
という言葉が舞台にはあると聞いたことがあります(誰が発した言葉かはわかりません)。
これは新人女優を指していて、
「経験も技量もない素人女優が、舞台上では時として一世風靡の花形スタアよりも輝く事がある」
みたいな意味だったと記憶しています(うろ覚えです)。
初めて舞台に立った女優には”邪念”がありません。
「客からはこう見えてる」や「ここで動きを変えた方がいい」
と考えるような心の余裕も、技量も、経験もなく、一心不乱に役に没頭できるから輝くそうです。
経験や技量が身についた時、そこに邪念が生まれます。
初めて舞台に立った時のような演技をすることが叶わなくなります。
輝きは必ず失って行き、二度と取り戻せないその儚さから
「一時の花」
とも呼ばれているそうです。
主人公の名前は ”一花”。 ……”一時の花”。
儚いですねぇ… 青春ですねぇ……