メルヘン・メドヘン(松 智洋)レビュー


Q:すぐに逃げなければ死ぬと言う状況で自分が下着の一つもみにつけていないすっぽんぽんだった場合はどうするべきか
備考:服はありませんが、大きめサイズの本が一冊あります。

●あらすじ

鍵村葉月は物語をこよなく愛する、妄想過多な正統派ぼっち少女。
家族との関係もうまくいかず、物語の世界に逃げ込む日々を送っていた。
ある日の放課後、ファストフード店で読書に励もうとした葉月は、全身をローブで覆った少女に出会う。
しかも、その少女は葉月以外の人には見えないようだった。
葉月は「魔法使い」に会えたと喜び、友達になってほしいと申し出るのだが、少女は驚き逃げてしまう。それを追い、たどり着いた図書館にはある学園への扉があった。
その扉の先にあったのは、世界中の童話の「原書」に選ばれた少女たちが「原書使い」(=メドヘン)になることを目指すクズノハ女子魔法学園。そして、葉月は『シンデレラ』に選ばれたと告げられるのだが――!
「原書」と共に自らの「物語」を紡いでいく、夢と魔法と青春のファンタジー!


●名(迷)言達

「ここにいるのはみーんな魔法使い!?」by【葉月(ぼっち)】
「き、危険が・・・・・・あぶない・・・・・・」by【葉月(ぼっち)】
「すごい! 魔法使いの学校だから、てっきりハ○ーポッターかと思ってたけど、魔法少女ものだったんだ! ニチアサ系かな? それとも最近流行りのシリアスバトルものかな!?」by【葉月(ぼっち)】


●みどころ

腰砕け系のギャグセンスです。

私の好みです(上掲の迷言からテイスティングしてください)。

主人公がネガティブすぎて振り切れた性格がとても明るくて元気に見えます。

たまに、主人公が見せるヤミ(闇、病みどちらも)がキャラクターに深みを与えています。


●読んでみての感想

 

主人公の葉月は常に小説を3冊は持ち歩いています。 純粋な大の本好き、というわけでは ありません

現実のストレスに耐えきれなくなくなったとき(これがよくあります)、

本を読んで、別の世界に没入という名の逃避をはかるためです。

 

この性格が功を奏したのか、

東京千代田区の割と近所にある、一般人には知られてない魔法学校で、才能を見いだされ、魔法使いの見習い、メドヘンとして、放課後、魔法の勉強に勤しみます。

本来は魔法使いの素養を持った人間でなければその存在すら明かされないところですが、

葉月はひょんなことから、原書と呼ばれる、かつて偉大な魔法使い達がつくった本を使って変身します。

そしてこの原書をつくった偉大なる魔法使い達とは

アンデルセンとかグリムです。

小説家が魔法使いでした。

 

世界観がよく練られていますが。主人公がアニメやラノベが大好きで、考えている事が基本的に明後日の方角へ向かうばかりなので、軽くて読みやすいです。

魔法少女物でバトルシーンはありますが、メインはドタバタの、ちょっと百合要素を含んだ友情青春コメディという感じです。 楽しめました。

故・松 智洋先生のご冥福をお祈りします

StoryWorks様のお力で、この本を世に出して頂いたことを、一読者として感謝いたします。 ありがとうございました。

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