そうですね、今風に例えるならラストダンジョン前の村の少年が都会にあこがれ序盤の街で暮らすような物語……といったところでしょうか
●あらすじ
「僕、都会に行ってみたいんです!」
村人誰もが反対する中
軍人になる夢を捨てきれず王とへと旅だった少年ロイド
女子力だけが無意味に高くて、腕っ節なんか村人中最弱。
魔法だってロイドが最弱。
ただ、
ロイドも村人達も知らなかったことがあった。
自分たちが自給自足で暮らしているこの村が。
”伝説の村”と呼ばれていることに。
村で最弱のロイドは
都会では最強だった。
「ロイド君、本気出しちゃダメだよ?」
●名(迷)言達
「特技は何でしょうか?」
「はい、料理と掃除です」
「料理(殺し)と掃除(始末)ね」by【アルバイトの面接にきたロイドと彼の実力を人目で見抜いて勘違いしている元軍人の店主】
「そして野次馬からみたらまったくもって意味のわからない決闘が始まろうとするのでした」 by【語り手】
「なったことある? カエル?」by【マリー(昔師匠にカエルにされて、体表面が乾いて皮膚呼吸ができなくて苦しいかった経験をなげく魔女)】
●みどころ
第三者視点の語り手が
まるで
寝る前の子供に童話を読み聞かせるような
優しい語り口で
毒を吐きます。
主人公こそ控えめな性格ですが
その分、ほかのキャラクターたちが
常にハイテンションで欲望に忠実で
ツッコミどころ満載な心意気を持っている方だからでしょう。
語り手の優しい口調で
無慈悲に切り捨てるようなツッコミを放ちます。
●読んでみての感想
主人公は
コンロン村で一番の女子力を誇る
心優しい草食系男子です。
炊事、洗濯、掃除、家事ならなんでもこなせます。
そしてコンロン村の村人たちは 一人残らず
地震、雷、火事などの大災害に匹敵するほどの戦闘力を持っています。
それもそのはず、コンロン村では
獣が人を喰らい 森が肉を喰らい(トレント) 魚が人を喰らう過酷な環境下にありました。
主人公ロイドは、女子力高さこそ 右に並ぶものはいないほどの実力を持ってはいますが。
村で一番弱い子でした。
人喰いトレントの森に入って、薪を集めるだけでも村で一番のろまで。
村の木こりたちのように、気配を完全に消しながら森の中に分けいることなど到底できようありません。
それでも、ロイドは自分に自信をつけるため”都会”に行って国を守る立派な軍人になる決意をします。
村人たちは止めます。「お前なんかにつとまるわけがない」と
村人たちはロイドが大好きでした。
それでもロイドは村人たちの反対を押し切り、村人たちも「そこまで言うなら」とロイドを激励し彼を見送りました。
コンロン村は、”伝説の村”と呼ばれるおとぎ話でしか登場しない、英雄たちが住まう村でした。
そして都会へ行ったロイドは路地裏で人間大サイズのイナゴのモンスターに遭遇します。
「都会にも虫っているんだな」
いいながら、ロイドはプチッと人間大サイズのイナゴのモンスターを駆除するのでした。
ロイドは掃除が得意なのです。
ジャンルはラブコメというよりかは、ハーレム×ギャグという感じですが、
ロイドが殿方でも惚れ込んでしまいそうなほどの女子力を発揮しているせいか
登場する男性キャラが、一人残らず濃ゆい。
ヒロインたちを食いかねないほどの存在感を放っています。
ヒロインたちも十分濃ゆいです。
ハイテンションコメディ ってジャンルがふさわしいかもしれません。
優しく毒舌を吐く語り手がツボでした。
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