青春注意報! (くらゆいあゆ)レビュー


●あらすじ

高校1年生の菜子には、気になる人がいる。

テニス部で女子にも人気の一澤くん。
見てるだけで幸せだったのに、ある日突然一澤くんに「お前、何様のつもりだよ」と言われてしまった。
なんのことだか分からないし、告白もしていないのに失恋するなんて!
一澤くんの親友の宮内くんや、菜子の双子の姉・亜子も絡んできて、「スキ!」と「キライ!」を行ったり来たり。
この恋、どうなっちゃうの? すれちがい恋愛ストーリー!


●名(迷)言達

「パニックしながら失神しているような、器用な状態にあるみたい」by【菜子の語り】

「この目尻でアイラインを撥ね上げるのは、キャットラインと言うのか」by【菜子の語り】

「……そういうかっこ、するんだ」by【一澤くん】


●みどころ

脇役達がとてもいい!!

家族や、学内の交友関係を主人公の視点から丁寧に描いています。

等身大で描かれているキャラクター達が魅力的です。

ストーリーは王道の恋愛小説ですが、恋愛だけを焦点においた作品ではなく、

バックボーンをしっかりと理解できるので、感情移入がしやすいです。

恋愛小説というより

青春小説

って感じです。勿論、ギュンギュン(ピュアな心をお持ちの方はキュンキュン)できますよ。


●読んでみての感想

みどころでお伝えした、

家族や、学内の交友関係を主人公の視点から描く

という作業に、結構テキストを割いています。

テキストを割くといっても、主人公菜子の感性はユーモアがあって、

場面を如実する語り口は、クスクスと笑える部分があるので、楽しめます(迷言でご紹介した感じです)。

物語の主軸は、菜子と、気になる男子の一澤くんの恋愛模様の行く末を描いていますが、

ここに、芸能人顔負けの美少女である菜子の二卵性の双子の亜子と

亜子に手ひどく振られた一澤くんの親友、宮内くんにもスポットがあたっています。

この亜子と宮内君が物語に持ち込んでくる人間関係や、行為を菜子視点から描くことで

丁寧にバックボーンを構築しています。

主人公の性格が、よくありがちな鈍感系な部分がちょっとあって、フィクションを感じる部分はありましたが

ありきたりなシンデレラストーリーにならなかったのは、脇役達を丁寧に描いたバックボーンがあったからだと思います。

このバックボーンの描写はストーリー中盤までを占めていて、人によっては長く感じるかもしれません。

しかし、同時に散りばめられた伏線の効果が後半部分で大いに発揮されていて、私は楽しむ事ができました。

 

 

菜子と一澤くんの関係が、

シンデレラと王子様ではない

のがいいと思いました。

菜子や一澤くんと同等に亜子と宮内くん、菜子の友人郁ちゃんのキャラクターを掘り下げることで

”青春の一ページ”

を垣間見たような心持ちになります。

最初の出会いこそちょっと特殊ですが、

恋に発展するまで心の機微は、多くの人が共感出来るであろう普遍的なものだと思います。

そして、恋愛の当事者達はきっとおもいます。

「傍から見たら普通かもしれないけれど、私たち二人は、特別なんだ」と

ああ、ギュンギュン(ピュアな心をお持ちの方はキュンキュン)する。

 

 

 

気になったところは(ネタバレですよ)

 

 

 

調停ならまだしも、裁判は二ヶ月では終わらないと思う。せいぜい訴状を出して終わりだと思う。ですね。

ストーリー的には確かに見栄えはいいのですが、ちょっと気になりました。

あと

 

最後に

菜子の告白は、かなり好きです。

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