勇者ですが異世界でエルフ嫁とピザ店始めます(城崎 火也)レビュー


ハイカロリー勇者です!野菜が中心で粗食を旨とするエルフの国をおいしいピザで救おう!

○あらすじ

ピザ店のデリバリーバイクに撥ねられこの世を去ったカイトは、妙に事務的な女神に3種類の勇者としての転生先を提示される。

凄腕剣士となって世界を救うか。

凄腕魔術師となって世界を救うか。

ピザを作って世界を救うか。

剣士か魔術師で戸惑っている間に選択肢が消えた。

よりにもよってピザで世界を救うハイカロリー勇者としてエルフの国に転生することに!

ピザの力を得た俺が、やせ細った彼らに美味しいピザを振る舞うと、みんなみるみるうちに活気にあふれ、笑顔になっていく!

こうして俺は、懐いてくる食欲魔人な領主の娘・リリアとともにまったりとピザ店を始めることになった。

エルフにあるまじき樽型のハンスや、美しい若き女王・エレオノーラなど個性的な面々と出会い、ハイカロリー勇者がゆるっと活躍!

ハイカロリー勇者、降臨!! 勇者のピザ屋さん、開店!!

ピザのカロリーで貧困のエルフ村を救う!!

 


○名(迷)言達

「じゅる」「すっっっごく美味しそうですね……!」【リリア(食欲魔人な嫁候補)】

「カロリー……おそるべし」by【カイトの語り】

「うひょっふほおおおおおお!?」by【エレオノーラ(ヘルシー志向の女王)】


○みどころ

飯テロファンタジーです。

今作品は全17話からなる、連作短編形式です。

一話ずつ起承転結があって、サクッと読めます

物語に登場するエルフ達は、一風変わった性格の持ち主ばかりで

主人公はそんなエルフ達に振り回されたり、一緒に笑ったりと、楽しい日常を過ごします。

エルフ達はピザはおろか、ハイカロリーな濃い味付けの物は食べたことなく、

そして、ピザを口にしたエルフ達の感情表現の描写は、まさしく飯テロです


○読んでみての感想

”ハイカロリー勇者”として転生(召還)された主人公は、

料理の知識などは皆無でしたが、転生させた神様の計らいで、

最低限のピザに関する知識と、食材が出てくる魔法のアイテム袋を手に入れます。

主人公が手に入れた知識を、技術に落とし込みながら、

町に住むエルフ達の交流を主軸にした物語です。

 

エルフのリリアとピザ屋を始めた主人公の日常。

あるときは、エルフの人達にピザを振るまい。

あるときは ピザのデリバリーを行い。

あるときは ピザの新しいレシピを挑戦。

あるときは ピザの材料調達。

あるときは ピザで町を救い。

あるときは ピザ以外のサイドメニューを考える。などなど。

 

美味しそうにピザなどを食べるエルフ達の顔を見て主人公は思います。

「平和な世界に来てよかった」と

そして、「ハイカロリー勇者」って呼称はなんとかならないかと……

 

そんな主人公のカイトの物語を読んで、映画「シングル・プラン」(ウィキペディア ※同名の小説が原作)の冒頭シーンを思い出しました。

ジャンルはスリラーですが、導入部は飼料店に勤めている主人公のモノローグで

”男の幸せ”

について、父から聞かされていた言葉を反芻します。 以下、引用文です。

 

僕が子供の頃、よく父が言っていた

男の幸せのために必要な物

単純な事ばかり

愛する妻

まともな仕事

尊敬してくれる友や隣人

あの頃 僕は

知らずにそれらを手に入れていた

僕は幸せだった……

最後の一行でハッピーエンドじゃないのが確定しちゃってますけど。

この作品には、最後の一行部分「僕は幸せだった……」に該当するシーンは無いので、安心してください。

一話ごとは短く、読みやすいので、 時間が無くて本を断続的に読まれる方にオススメです。

 

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