●あらすじ
『異能【無限育成論】を解禁致します。能力をステータス画面にてご確認ください』
全ての人間が魔獣を召喚し、使役する異世界。
ゲームのやり過ぎで過労死した少年、ユーヤは理由も不明なまま異世界で目を覚まし、親切な少女の助けも得て召喚の儀式に参加する。
そこでユーヤはチートじみたスキルを獲得し、同時に最強の神獣王を呼び出してしまう。
ところが、肝心のパートナーは強制的にレベルダウンされておりーーー! ?
「ゲーム大好き主人公」+「工夫次第で無限に強くなるチートスキル」で、天下無双の大活躍!
WEB小説でも人気のモンスターバトルストーリー、スタート!
●名(迷)言達
「いぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁあああああああッッ!!!!!!モンスタァァァァッッ!!!」
「ブルルルルル!グモォォォォオオオオ!!」
「イヤァァァァァァアアアア!!?」
「グモォォォォオオオオ!!」 by【ユーヤとモンスター】
「知るは一時の恥、知らぬは一生の恥」by【ユーヤの語り】
「見た事無いけど君に決めたぁぁぁぁぁぁああッッ!!」by【ユーヤの語り】
「はは、眼がチカチカして使えないな」by【カラサリス】
「どうしたんだ・・・・・・ミーちゃん(今命名)ッ! いきなり召還されて驚いているのか?」by【ユーヤの語り】
「おぉ!スッゲーぞヴァニー!!ヤバい位カッチョいい!!」by【ユーヤ】
「いやぁぁぁぁああああ熊さぁぁぁあああんッッ!?」by【ユーヤ】
「うん、俺、場違い感が半端ない・・・・・・」by【ユーヤ】
●みどころ
とにもかくにも、とにもかくにも…… 呪文みたいですね。
とにもかくにも、
勢い! 一点突破!!
ですね。
上にご紹介した「迷言達」に目を通して頂いて、「ビビッ!」と来た方にはおすすめです。
ちなみにメインヒロイン(多分)の名前は「ヴァカニシッテ・エルメス・グッチ」さんです。
●読んでみての感想
私、読んだラノベは一つ残らず必ずレビューするように自己目標を掲げていて、
面白かったら「どういう所がおもしろかったのか」
つまらなかったら「なぜつまらないのか」
一応ひとしきりに考えて、レビューを作成するのですが、
今回の作品は
”考えるな! 感じろぉぉぉぉぉ!!”
でした。
はい、ええと
説明のしようが・・・・・・ありません。
みどころ部分でお伝えしたとおり、
まさに一点突破です。
ゲームのやり過ぎで過労死した主人公ユーヤの転生した世界は、まさに彼の理想とするゲーム設定がふんだんに盛り込まれた世界で
転生した者は皆”召還師”となり、モンスターを使役できる能力を持つのですが
ユーヤは自分自身のステータスが極端に低いかわりに、使役したモンスターを効率良く育成できるチートスキル”無限育成論”をもっていて……
みたいな、細かい設定もチラチラあるんですけど、その全てが、文章の勢いで霞んでみえます。
意味が……頭に入ってこない感覚っていうのでしょうか。
主人公の一人称視点で語られるストーリーですが、
迷言でご紹介した
「知るは一時の恥、知らぬは一生の恥」
という明らかに間違っている諺の引用も、
他の文脈の勢いが強すぎて浮いてはいないし、何処にもソレにツッコミを入れるシーンがないので
本気で間違えているのか、主人公の知能の低さを演出しているのかわかりません。
ひとしきり読んでみて、
アルチュール・ランボー(ウィキペディア)の散文集、地獄の季節
の冒頭部分を読み終わった後の気分に似た感覚を覚えた自分がいます。(こちらのサイトで翻訳文が公開されてます)
「どうしてこんな感覚を覚えたんだろう?」
と疑問に思いました。
著者のフジヤマ先生、ランボーと年齢が近いんですね。
1998年の生まれなので、2017年現在では数え年で19歳ですね。
ランボーは16歳で詩を書き始め、19歳で書くのを辞めて、その後は、武器商人になったり傭兵をはじめたりと壮絶な生涯を送った方ですが。
なぜ私の頭にランボーがよぎったのでしょうか。
……考えちゃだめですね。 感じろ!! なんですね、きっと。
今回は感じて頂くために、迷言達を多く抜粋させて頂きました。 「ビビッ!」と来たら、購入をご検討ください。
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