瀬川くんはゲームだけしていたい。(中谷栄太)レビュー


●あらすじ

「トラブルこそがゲーマーの愉悦!!」(ただし、ゲームに限る)

瀬川世一(せがわよいち)は一人暮らしの高校生。
三度の飯よりゲームが大好き、据え置きからネトゲまで守備範囲は広い。
彼の両親は、日々の仕送りがゲーム代に消えないように、彼の幼なじみ千依(ちより)に合い鍵を渡して監視を依頼した。
ことある事に家を訪ねては、世話を焼いたり、小言を言われたり・・・そんなことはうんざりだ
ゲーム三昧の日々を全力で過ごし、それ以外には極力エネルギーを割かない――それが瀬川世一の信条である。
世一はそういった避けては通れない面倒事(エンカウント)を“リアルクエスト(略してリアルクエ)”と称して立ち向かう。

「ミッションコンプリートだ!」

真っ当な青春を送らせようとしてくる幼馴染みを始め、和ゲー復権を目指して『実況動画制作部』に勧誘してくるお嬢様ゲーマー、
リアルでのパリィ練習につき合わせようとしてくる洋ゲーアクション好きの巫女、
そしてFPS上級者の女子小学生らの登場で、世一の静かで穏やかなゲーマーライフは侵食される一方!?

”つながりたくない ”ゲーマー系日常ラブコメの第一作!


●名(迷)言達

「だよね。JKって言ったら世界の中心、JK時代は人生の絶頂期だしね」by【ユキ(女子高生)】

「そう。今はただの巫女だけど、将来的には暗殺巫女、もしくは巫女騎士に転職予定」by【羽鳥(リアル巫女)】

「パーティーゲームもいいが、わしそろそろ銃を撃ちたい頃合でもあるのじゃが」by【トメ(小学5年生)】

「えっと、ゲームでたとえるの一回やめてもらっていいかな?」by【千依(幼なじみ)】


●みどころ

リアルクエと称して理想の人生にある意味で近づこうとしている主人公に好感が持てます。
日常を自身の独壇場であるゲームの世界に置き換えて勢いづけることで、なんかいろいろ振り切れてる感じがイイ。


●読んでみての感想

よくあるハーレム系作品ですがシリーズの一作目だからでしょうか、過度にイチャイチャしている部分はなく主人公自身が女性に興味を示さないというのもあって、読みやすい作品でした。
「ハーレムもの」というよりかは
「ゲームという同じ趣味を持つ仲間達が集まって繰り広げるドタバタコメディ」
という印象です。
ゲームはファミコンからソシャゲの類いまでこなしている主人公という設定なので、文章の節々にそういった類いの用語が飛び交います。読み手を選ぶかもしれません。
逆にニッチな用語を使うからこそ「クスッ」と笑える部分もあります。
ステレオタイプなキャラクターだと、”ゲーマー=リアルではコミュ障”という設定がつきものですが、主人公はそれを”リアルクエスト”と命名して、画面の中だけでなく、リアル世界もゲームの一貫と捉えることで克服しています。

ゲームという娯楽があるからこそ、現実に対してとても前向きになれる。私はそこで主人公の”人間らしさ”を感じました。
2巻以降、主人公からゲームが取り上げられる展開はあるのだろうか・・・多分あるだろうな。瀬川君どうなっちゃうんだろう? ハーレム展開よりそっちのほうが楽しみです。

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