「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま一人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる"囁き"に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。
本格推理の偉大な作家、小宮山泰三を慕って多くの推理作家のたまご達が集まった幸福荘。しかしいまや当時の木造モルタルの面影は無く、三階建のマンションに変貌していた―。『幻の作家を訪ねる』企画取材のため、かつての幸福荘を訪れた私は花束を抱えた怪しい美女を目撃した。しかもその直後、偶然一枚のフロッピーが私の手元に...。創作か、現実か!?怪しげな人間ばかりが集まる館に残されたフロッピーをめぐって、またまた巻き起こる九転十転のドンデン返し。
死んだ取引相手の男が渡したのは籠に入った赤ん坊だった!?依頼人も行方不明となり事件の謎を調べ始めたアルバイト探偵隆クンは二人組の男にら致されてしまう。不良中年私立探偵冴木涼介の息子と知れた隆クンは死ぬより怖い拷問が待ち受ける遊園地行きを命じられた。秘密組織と戦う父子探偵に迫る危機。
「光にメロディがあるの?」「あるさ。みんな、そのことに気づいていないだけさ」。"光"を"演奏"することでメッセージを発信する天才高校生・光瑠(みつる)。彼の「光楽」に、感応し集う若者たち。しかし、その力の大きさを知った大人たちの魔の手が忍び寄る。新次元コミュニケーションをめぐる傑作長編ミステリ。
青葉ヶ丘中学3年A組―悪魔のようなこのクラスを、担任教師が名づけて「沈黙の教室」。何者かが不気味な恐怖新聞を発行し、つぎつぎと粛清の対象を指名していく。そして行なわれる残酷ないじめ。やがて20年がたち、クラスの同窓会の告知が新聞に載った時、報復を誓う者による大量殺人計画がひそやかに進行しはじめた!めくるめく多重構造の謎と、じわじわと忍びよる恐怖。日本推理作家協会賞長篇賞に輝くサスペンス。
「な、何の真似だね、それは...。おい、気は確かか...」老人の声がうわずり、椅子が激しくきしむような音が上がった。違法電波から聞こえてきた生々しい"殺人現場"の音。「狩り」に出た盗聴器ハンターが都会の夜でとらえたものとは?今が"旬"の気鋭が送る初めての短編集。表題作ほか秀作ミステリ4編。
「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは...。超絶人気作家が放つ最新文庫長編ミステリ。
一人ぼっちの戦いにアルバイト探偵大パニック。目覚めてみたら"お母さん"と"妹"が居て、見知らぬここが"我が家"だと主張する。真相を探りに町に出た隆クンは戦闘服の男や頭上を飛ぶ第二次大戦中のB29爆撃機を見て息を呑んだ。不良中年私立探偵の親父の助けもないまま"家族"を守り殺人鬼と戦う隆だが...。