句読点の付け方の希望と考え方について(私見)

一人の読者として句読点を読み解く楽しみや、希望を書きました。句読点の付け方は千差万別で正解はないと思うのですが、やたらと読点が多くて読みにくかった作品があったので。


引用記事:アンリミテッド・レベル 1 (鏑木 カヅキ)レビュー

読点(。)の使い方が、ちょっと特殊でした。

作中の一段落分の文章を引用します。

”痛い痛い苦しい死ぬ死んでしまう死にたくない苦しい助けて誰か、助けて喉が渇いた何か飲みたい水が欲しい

61文字、行数にして1行半です。読点の数12

これは特に読点の多かった段落を抜粋していますが、短い単語で読点を打つシーンが多くて、読みにくい部分が結構ありました。

私の勝手な読み方ですけど

読点(。):深呼吸

句点(、):息継ぎ

するように読んでいます。・・・・・・わかりにくいですね。

読点:打った後に相手(または自分)のリアクションを待つ。相手のリアクション(または自信の心境の変化)を受けて、次の言葉を言う。

句点:相手(または自分)のリアクションを待たない。言い切る。

・・・・・・はい。例文にさせて頂きます。

 

「明日。学校で会いましょう」
 →”明日”と言った後に、相手が振り向いたり、うなずくなどのレスポンスを確認してから”学校で会いましょう”と言う。

※伝えたい対象が二人いた場合(Aさん、Bさん) ”明日。”ではAさん。”学校で会いましょう”はBさんに向けて言っている場合もある。

 

「明日、学校で会いましょう」
 →全て言い切った後に相手の反応を伺う。途中で伝えたい対象が切り替わることがない。

・・・・・・うまく伝わったでしょうか(リアクション待ち・・・)。

 

わたしは、そんなニュアンスで(これも便利な言葉ですね)読点について解釈しています。

なので句読点の位置で、

段落内にある感情の優先度を読み解く作業

をしています。で、その手段として

読点(。):深呼吸

句点(、):息継ぎ

をすると、段落で区切った文章中の優先度(とか臨場感)を効率良く見極められることを発見しました。

そんな感じで読書を楽しんでます。

 

上掲の方法で読んだとき、

痛い痛い苦しい死ぬ死んでしまう死にたくない苦しい助けて誰か、助けて喉が渇いた何か飲みたい水が欲しい

この段落で、たくさん深呼吸しました 部屋の空気がホコリっぽかったです。

作中の窮地に立たされている主人公とは裏腹に、凄く落ち着いてしまいました。

読点を打つ度に、自分が連想してしまったネガティブなイメージを反芻して(自分が発したアクションのリアクション)考えている事がころころ切り替わって行くんですけど。

なんというか

読点の度に毎回リスタートしている感じです。加速していかない感じです。

 

句読点を駆使して、キャラクターの状態(精神、肉体共に)を描いて欲しいと強く思いました。

痛い痛い、苦しい死ぬ死んでしまう、死にたくない、苦しい助けて、誰か、助けて喉が渇いた何か飲みたい、水が欲しい

痛い、痛い、苦しい、死ぬ死んでしまう死にたくない苦しい、助けて誰か、助けて、喉が渇いた何か飲みたい水が欲しい

では。朗読すると

同じ文章でも息継ぎの加減で、状態がだいぶ違ってくると思います。

私だけの価値観かもしれませんが、特に語り手が一人称の場合は、句読点の位置を読み込んでキャラクターの人となりを考えています。

私にとってこの作品の読点の扱いは雑に感じました。

 

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